☆自己紹介
私は,京都市の小学校で普通学級担当を23年,
ことばときこえの教室担当を15年勤めて定年退職しました。
ことばときこえの教室では,発音や言葉の指導を個別でします。
担当者は,限られた時間を有効に,楽しく元気の出るものにするために,
教材や指導法を工夫します。
教科書は無く,書籍や研修や先輩からの手助けをもとに自分で工夫します。
どの教室にも教材はいろいろありますが,担当者が代わると使いこなせない
ことも多いのが現状です。
私もことばときこえの担当時にたくさんのカードを作りました。
「カ」や「サ」に分けて発音練習に使ったのが発展して「はつおんビンゴ」に
なりました。
単語表での発音練習のあとの習熟練習に使っていて,
子供からもらうヒントを参考に改良して作り上げました。
退職して時間が出来たので,作れていなかった音を追加したり,
写真や文を入れ替えたりしました。
この教材は,役に立ちます。消えさせるのには忍びないので,
勇気を出して研修会に持ち込みました。
紹介と販売は,研修会場とFAXのみで他には出しておりません。
☆構音指導の一例
私の実践記録です。
@構音図を覚えて,子供の誤音の原因を探ります。
A詰め物(エイセイボーロ・乾パンなど)をして,正しい舌の形を作ります。
B正音と誤音を聞き分ける耳を育てます。(正音をはっきりたくさん聞かせます)
C詰め物を減らしながら,習熟練習をします。
習熟練習を楽しくするために「はつおんビンゴ」を作りました。
慣れてくれば@・Aは比較的容易ですが,B・Cは時間がかかることもあります。
時間のかかる習熟練習の間に,見る力・聞く力・読む力・考える力・話す力が
育てられるのが個別指導の醍醐味ではないでしょうか。
もちろん,楽しく使うための技術は必要ですが,それも子供に助けられながら上達します。
あくまでも私の構音指導なので,これをたたき台にご自分の指導法を作ってください。
☆単語表
発音練習記録表です。コピー原稿として使ってください。発音練習に必要な音のみです。
1つの音につき2枚が原則で,目的音が1枚目は語頭,2枚目は語中と語尾にあります。
私は,詰め物があるときは赤字で,無ければ黒字で,完璧なら◎などと工夫していました。
音の記録と紙の記録は両方必要です。行き詰まった時に役立ちます。